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安息香酸は、抗菌作用があるので保存料としてよく使われる食品添加物です。通常は、水に溶けやすいようにアルカリ処理した安息香酸ナトリウム(Na)が使用されます。胃の中に入ると元の安息香酸に戻ります。安息香酸は、1800年代にすでに殺菌作用が知られており、保存料として使用されていました。
各種医薬品や農薬などの化学原料としても使用されています。食品では、しょう油、シロップ、清涼飲料水、マーガリン、ワイン、チーズ、キャビアなどに利用されています。歯磨き粉や化粧品に含まれていることもあります。 安息香酸は、石油からとれるトルエンを原料に化学合成して得られます。天然では、大豆や大豆製品、梅、紫蘇、グレープフルーツなどに比較的多く含まれていますが、殺菌効果を示すほどの量ではありません。乳醗酵製品のチーズやヨーグルトには、醗酵過程において微生物が安息香酸を分泌するため、紀元前から保存性の高い食品として愛用され続けています。
人間にとって安全な量は、アメリカでは1日につき体重1kgあたり4mg、日本では5mgとされています。しょう油や栄養ドリンクなどで、1リットルあたり0.2〜0.5g、マーガリンで1g/kg程度含まれています。発がん性の目安となる変異原性試験は陰性で、問題はありません。 |
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