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| アイット・ベン・ハドゥ |
モロッコ中部のアトラス山脈南麓に位置するアイット・ベン・ハドゥは、この地に多い要塞村のなかでも、最も良好な状態で保存されています。
荒涼とした一帯では、かねてより点在するオアシスごとにイスラム勢力から逃れてきた先住民ベルベル人が、要塞化した土造りの集落を築いてきました。
泥土を練り固めた家々が、防壁に囲まれて建ち並ぶアイット・ベン・ハドゥが、小川のほとりの斜面に築かれたのは、およそ500年前のことです。
家屋の基本構造は1階が馬小屋、2階が食糧倉庫、3階が居住空間になっています。
飾り窓に見せかけた銃眼、複雑に入り組んだ路地、暗い室内などは、いずれも侵入者を阻むためのものです。
丘の上には有事に備えた穀物倉庫も建っています。
建物だけでなく、集落構造も昔のままに残すこの村では、現在も数世帯のベルベル人が暮らし、伝統的な建築技術を伝え続けています。 |
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